「“向こう側”が明るく見通せる台所」

納屋の1階にある台所。空間を遮るように、大きく斜めに階段が設置されていました。

台所をもう少し使いやすくしたい、とのご依頼を受け、階段を移設できないか、台所を別の場所にできないか、施主様と様々に相談しましたが、どちらの移設も難しく、この空間で両方が成り立つ方法を考えました。

階段を透かすことによって、どこからでも「向こう側」が見え、空間が広く感じられます。窓からの光も遮られず、部屋全体が明るくなりました。

杉の無垢材を床・天井・階段・棚とふんだんに使用。壁のタイルの色と相まって、温かみのある雰囲気になりました。さらに、オーダーメイドの棚や1本ラインの照明が、温かさの中にもすっきりとした印象を与えてくれます。

家族が集い、「食」を支える台所。今まで以上に愛着を持って、大切に使っていただけるような再生になりました。

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