「60年経った蔵の改修工事・前編 西条」
この度、蔵の改修工事をさせて頂いております。今回は外壁と一階の床部分の改修となっています。
外壁については既存のモルタル、しっくい壁を落とし新たなしっくい壁と腰板に焼き杉板を貼ります。
着手前
モルタル壁を剥がした後、土壁にて補修。
これまで土壁の状態で約60年も保つことができた大変立派な蔵です。
外部は完成しましたら後日載せていきます。
内部は、シロアリ被害にもあっていました。
シロアリ被害状況
床の解体後、床材についてはシロアリの被害はありましたが、やはり昔の木材は今と違い目の詰まった質の良い木材を使用しているため土台含め柱もしっかりしていました。
防蟻材 エコボロンプロ(ホウ酸系木材保存剤)
土台回りにエコボロンプロを散布
新規の木材にもエコボロンプロ塗布
今回は新しい部材に全てエコボロンプロを塗り徹底的に防蟻対策もしました。
大引き施工中
内部完成
床下の湿気対策に各所通気口を設けました。
こちらは点検口も兼ねています。
ステンレスの網を貼って防虫対策もしています。
床については、桧の無垢板をビス止めの二重貼りとして万が一の点検もできるようにしました。
この蔵は今後も倉庫として使用されるそうですが、世代が代わられても保つようにしたいという要望から、材料(県産材、国産材)、防蟻処理や施工も徹底し厳選し施工を行いました。見た目の新しいものと古いものとがうまく調和してとてもよい仕上がりになったと思います。
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